73 なぜ学校医の報酬は地域によって大きく違うのか?

私は学校医として長年、地域の子どもたちの健康を見守ってきました。
学校医の役割は健康診断だけではありません。

感染症対策や学校との連携、保護者や教職員からの相談対応など、多くの業務を担っています。

その中で以前から疑問に感じていることがあります。
それは、同じような業務を行っていても、自治体によって学校医への報酬に大きな差があることです。

具体的には、地方交付税として国から受け取る検診用に計上された予算が自治体の条例により使途に裁量権が与えられており、本来受け取ってもいいはずの医師への報酬が、別の目的に使われ、全部回されていないという厳しい現実があります。

学校医の報酬は全国一律ではなく、各自治体が定めています。
そのため、地域によって金額が異なることがあります。

もちろん地域ごとに事情はあると思います。
しかし、制度の仕組みや算定根拠については、一般の方だけでなく、実際に学校医を務める医師であっても分かりにくい部分があります。

子どもたちの健康を守る仕組みだからこそ、より透明性の高い制度であってほしいと感じています。単に報酬の問題ではありません。
学校医の役割や地域医療の重要性について、多くの方に知っていただくきっかけになればと思います。

2026年08月07日