院長ブログ

 

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83 国が積算した予算は、現場でどのように使われているのでしょうか。

学校医の報酬について調べる中で、私が最も関心を持ったのは「地方交付税」の仕組みでした。
地方交付税は、国が自治体へ交付する一般財源です。
その積算には学校保健に必要な経費も含まれていますが、自治体へ交付された後は、法律上、その使い道は自治体の判断に委ねられます。
私はこの点に着目し、条例や自治体の運用を調べました。

霧島市の条例では、学校医の報酬は「一校につき年額190,600円以内」と定められています。
ところが、実際の学校では内科医、耳鼻咽喉科医、眼科医など、複数の学校医が配置されることも少なくありません。

そうすると、「一校あたり」という考え方が、実際にはどのように運用されているのかという新たな疑問が生まれます。
私は制度を批判したいわけではありません。
しかし、制度の目的と現場の実態が一致しているのかを検証することは、地域医療に携わる医師として必要な姿勢ではないかと考えています。

2026年09月12日

82 学校医の報酬は、どのように決まっているのでしょうか。

私は耳鼻咽喉科医として診療を行う一方で、学校医として地域の子どもたちの健康を守る仕事にも携わっています。
学校健診は毎年当たり前のように行われていますが、「学校医の報酬はどのように決まっているのか」を知っている方は少ないのではないでしょうか。

私自身も長年学校医を務める中で、その仕組みについて深く考えたことはありませんでした。
しかし、あることをきっかけに制度を調べ始めると、想像以上に複雑な仕組みになっていることを知りました。

学校医の報酬は、自治体が自由に用意している予算だけで成り立っているわけではありません。
国は地方交付税という制度を通じて、学校保健に必要な経費を見込み、各自治体へ財政措置を行っています。
そして、その予算をもとに、市町村議会が条例や予算を決定し、教育委員会が学校医へ報酬を支払うという流れになっています。

ここで私が興味を持ったのは、「国が想定している学校保健の予算」と、「実際に現場で学校医へ支払われる報酬」は、本当に一致しているのだろうか、という点でした。
制度を理解するためには、地方交付税の仕組みだけでなく、自治体の条例や予算、さらには教育委員会の運用まで見ていく必要があります。
調べれば調べるほど、「学校医制度はもっと多くの人に知られるべきではないか」と感じるようになりました。

2026年09月10日

81 「その症状、我慢していませんか?」 鼻・耳・のどの不調は早めの受診がおすすめです

「鼻づまりくらいだから、そのうち治るだろう。」
「耳が少し聞こえにくいけれど、様子を見よう。」
そんなふうに症状を我慢してしまう方は少なくありません。

しかし、耳・鼻・のどの病気は、早めに治療を始めることで改善しやすいものも多くあります。
例えば、副鼻腔炎は放置すると慢性化し、治療が長引くことがあります。
中耳炎も、症状が軽いうちに適切な治療を行うことで、重症化を防げるケースがあります。
また、のどの違和感や声のかすれが長く続く場合には、別の病気が隠れている可能性もあります。

「このくらいなら大丈夫」と自己判断せず、少しでも気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
当院では、患者様のお話を丁寧に伺い、必要な検査を行ったうえで、一人ひとりに合った治療をご提案しています。
地域の皆様が安心して相談できる「かかりつけ耳鼻咽喉科」として、これからも皆様の健康をサポートしてまいります。

2026年09月06日

80 最新の医療を取り入れる理由 ~患者様に、より良い治療をお届けするために~

医療は日々進歩しています。
新しい薬や治療法、検査機器が次々と開発され、数年前では考えられなかった治療が当たり前になることも少なくありません。
だからこそ私は、日頃から医学論文や学会の情報、専門医同士の情報交換などを通じて、新しい知識を学び続けることを大切にしています。

しかし、「新しい=良い」とは限りません。
本当に患者様にとって効果があるのか。
安全性は十分に確認されているのか。
治療による負担や費用は適切なのか。
そうしたことを十分に検討したうえで、「これは患者様のためになる」と確信したものだけを診療へ取り入れるよう心掛けています。

耳・鼻・のどの病気は、生活の質(QOL)に大きく影響します。
「鼻が詰まって眠れない」
「耳が聞こえづらくなった」
「のどの違和感が続く」
こうした症状は命に関わらないように思われがちですが、毎日の生活を大きく左右するものです。

だからこそ、一人ひとりの患者様に合った治療をご提案し、安心して治療を受けていただける環境づくりを大切にしています。
これからも原口耳鼻咽喉科では、常に新しい知識を学びながら、患者様により良い医療を提供できるよう努めてまいります。
耳や鼻、のどで気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

2026年08月31日

79 医療DXは誰のため?現場の耳鼻科医が感じる課題

近年、「医療DX」という言葉を耳にする機会が増えました。
電子カルテ、オンライン資格確認、マイナ保険証など、医療のデジタル化は今後さらに進んでいくでしょう。
私自身も、医療の効率化や情報共有が進むことには賛成です。

しかし一方で、日々診療を行っている現場では、制度の進め方に疑問を感じる場面も少なくありません。
新しい制度が始まるたびに、診療所では機器の更新やシステム変更、スタッフ教育など、多くの準備が必要になります。

ところが、制度開始にシステム開発や認証作業が間に合わないこともあり、現場だけが対応に追われるケースもあります。
特に地方の診療所では、大病院のように専門部署があるわけではありません。
診療を続けながら、日常業務に加えて新たな制度へ対応していかなければならないのです。

医療DXは、本来であれば患者さんがより良い医療を受けるための仕組みであるはずです。
だからこそ、制度を作る側にも、実際に患者さんと向き合う医療現場の声に、もっと耳を傾けていただきたいと思っています。

デジタル化を進めることが目的ではありません。
患者さんにとってより良い医療を実現すること。
その原点を忘れずに、制度づくりが進んでいくことを願っています。

2026年08月28日
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