学校医の報酬について調べる中で、私が最も関心を持ったのは「地方交付税」の仕組みでした。
地方交付税は、国が自治体へ交付する一般財源です。
その積算には学校保健に必要な経費も含まれていますが、自治体へ交付された後は、法律上、その使い道は自治体の判断に委ねられます。
私はこの点に着目し、条例や自治体の運用を調べました。
霧島市の条例では、学校医の報酬は「一校につき年額190,600円以内」と定められています。
ところが、実際の学校では内科医、耳鼻咽喉科医、眼科医など、複数の学校医が配置されることも少なくありません。
そうすると、「一校あたり」という考え方が、実際にはどのように運用されているのかという新たな疑問が生まれます。
私は制度を批判したいわけではありません。
しかし、制度の目的と現場の実態が一致しているのかを検証することは、地域医療に携わる医師として必要な姿勢ではないかと考えています。