82 学校医の報酬は、どのように決まっているのでしょうか。

私は耳鼻咽喉科医として診療を行う一方で、学校医として地域の子どもたちの健康を守る仕事にも携わっています。
学校健診は毎年当たり前のように行われていますが、「学校医の報酬はどのように決まっているのか」を知っている方は少ないのではないでしょうか。

私自身も長年学校医を務める中で、その仕組みについて深く考えたことはありませんでした。
しかし、あることをきっかけに制度を調べ始めると、想像以上に複雑な仕組みになっていることを知りました。

学校医の報酬は、自治体が自由に用意している予算だけで成り立っているわけではありません。
国は地方交付税という制度を通じて、学校保健に必要な経費を見込み、各自治体へ財政措置を行っています。
そして、その予算をもとに、市町村議会が条例や予算を決定し、教育委員会が学校医へ報酬を支払うという流れになっています。

ここで私が興味を持ったのは、「国が想定している学校保健の予算」と、「実際に現場で学校医へ支払われる報酬」は、本当に一致しているのだろうか、という点でした。
制度を理解するためには、地方交付税の仕組みだけでなく、自治体の条例や予算、さらには教育委員会の運用まで見ていく必要があります。
調べれば調べるほど、「学校医制度はもっと多くの人に知られるべきではないか」と感じるようになりました。

2026年09月10日