87 病院の建設費、実は地方交付税で支える仕組みがあります
病院を建て替えるには、莫大なお金が必要です。
さらにCTやMRIなど、高額な医療機器も必要になります。
では、その費用をすべて病院が自力で負担しているのでしょうか。
実は、そうとは限りません。
公立病院の建設や設備投資では、地方債を活用して資金を調達することがあります。
そして、その地方債の返済に必要となる経費の一部についても、国が地方交付税の算定で考慮する仕組みがあります。
つまり、
①病院を建てる。
②自治体などが借入れをする。
③その返済について国が地方交付税で財政措置をする。
というお金の流れが存在するのです。
病院の建設費だけを見ると、「こんなに大きなお金を自治体が負担しているのか」と思ってしまいます。
しかし、実際のお金の流れを見るには、国の地方財政措置まで確認する必要があります。
病院の建設費も、自治体だけ、病院だけで考えることのできないお金なのです。
地域医療のお金を理解するには、表面に出ている金額だけではなく、「最終的に誰が、どのような仕組みで負担しているのか」まで見ることが大切だと思います。