院長ブログ

 

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70 学校医という仕事をご存じですか?

私は耳鼻咽喉科医としての診療だけでなく、学校医としても地域の子どもたちの健康を見守っています。
学校医というと、健康診断を行う医師というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

しかし実際には、感染症対策や学校環境の確認、健康相談など、さまざまな役割があります。
子どもたちは自分の体調の変化をうまく言葉にできないことがあります。また、保護者の方や先生方が気付いていない問題が見つかることもあります。

学校医の仕事は、病気を治療するというよりも、子どもたちが安心して学校生活を送れる環境を支えることにあります。
地域の子どもたちの成長に関わることができるのは、大変責任のある仕事ですが、同時に大きなやりがいも感じています。

2026年07月28日

69 医療DXは誰のため? 現場の医師が感じる違和感

近年、「医療DX」という言葉を耳にする機会が増えました。
電子カルテや電子処方箋、マイナ保険証など、医療のデジタル化は確実に進んでいます。
もちろん、患者さんの利便性向上や情報共有の観点から、デジタル化そのものに反対するつもりはありません。

しかし現場の医師として感じるのは、「制度と現場の準備にズレがある」ということです。
新しい仕組みを導入するためには、システム整備や職員教育、費用負担など多くの課題があります。
制度だけが先行し、現場が追いついていないと感じる場面も少なくありません。

医療で本当に大切なのは、新しい制度を作ることではなく、患者さんにより良い医療を届けることです。
便利さを追求するだけではなく、現場の声にも耳を傾けながら、患者さんにとって本当に役立つ医療DXが進んでいくことを厚生労働省の方々には期待しています。

2026年07月26日

68 綿棒は耳掃除に向いていません

耳掃除に綿棒を使っている方は多いと思います。
しかし綿棒は耳あかを取るというより、奥へ押し込んでしまうことが少なくありません。
耳鼻咽喉科で診察すると、耳の奥に耳あかが固まって詰まっている方も珍しくありません。

特にお子さんの場合は、保護者の方が良かれと思って行った耳掃除が原因で耳あかが奥に押し込まれていることもあります。
耳掃除は「しなければいけないもの」ではなく、「必要な時だけ行うもの」と考えていただくのが良いかもしれません。

2026年07月22日

67 耳かきは本当に必要なのでしょうか?

「毎日耳かきをしています」
「耳あかがたまるのが気になります」
「綿棒で掃除しないと不潔な気がします」
診察をしていると、このようなお話をよく伺います。

しかし実は、耳あかは自然に外へ出てくる仕組みを持っています。
皮膚が少しずつ外側へ移動することで、耳あかも一緒に運び出されるため、多くの方は頻繁な耳かきをしなくても問題ありません。

むしろ耳かきをし過ぎることで、
・耳の中を傷つける
・炎症を起こす
・耳あかを奥へ押し込む
・外耳炎になる
といったトラブルが起こることがあります。

耳がかゆいから耳かきをする、耳かきをするからさらにかゆくなる、という悪循環も少なくありません。
耳かきは毎日の習慣にする必要はありません。
気になる症状がある場合は、無理に掃除をするのではなく耳鼻咽喉科へご相談ください。

2026年07月21日

66 「薬を出さないこと」が正しいとは限りません

近年は「薬は少ない方が良い」「抗生剤は使わない方が良い」という考え方が広く知られるようになりました。
確かに不要な薬は避けるべきです。
しかし、だからといって薬を出さないこと自体が正しいわけではありません。

患者さんの中には、「風邪をひくと毎回副鼻腔炎になる」「毎回中耳炎を繰り返す」という方もいらっしゃいます。
そのような方には、適切なタイミングで薬を使用した方が結果的に早く治ることがあります。
当院では制度や流行だけに左右されず、患者さん一人ひとりの状態を見ながら治療方針を決めています。

2026年07月17日
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