4 なぜ医師は足りなくなっているのか

ニュースなどで「医師不足」という言葉を耳にする機会が増えています。
すると、多くの方は
「医師の数が足りないのでは?」
と感じるかもしれません。

しかし実際には、医師不足の問題は 単に人数が少ないという話ではありません。
医療の現場では、いくつもの要因が重なり合って、「医師が足りないと感じる状況」が生まれています。

まず一つは、働き方の問題です。
医師は診察だけでなく、
・書類作成
・説明対応
・緊急対応
・医療安全への配慮
など、多くの業務を抱えています。

次に、地域の偏りです。
都市部には医師が集まりやすく、地方や郊外では、少人数で広い地域を支えなければならないケースも少なくありません。

さらに、医療の専門分化も影響しています。
医療が高度化するにつれて、一人の医師がカバーできる範囲は狭くなり、以前よりも多くの医師が必要になっています。

こうした状況が重なった結果、「どこに行っても医師が足りない」という感覚が生まれているのです。
医師不足とは、誰かが怠けているからでも、医師が増えていないからでもありません。
医療の形が変わる中で、今までの仕組みが追いつかなくなっているその現れだといえるでしょう。

2026年02月05日