19 医療現場から見える「政治の責任」
私は医師ですが、政治の話を避けません。
なぜなら、政治は医療の外側にあるものではないからです。
診察室で患者さんと向き合っていると、制度の影響を日々感じます。
「自己負担が上がったので、様子を見ます」
「検査は最小限でお願いします」
「年金生活なので、薬は減らせますか」
これらは個人の問題ではありません。制度設計の結果です。
医療費抑制、財政健全化、社会保障削減…
それらの言葉は、政策の世界では数字で語られます。
現場では「受診を控える人が増える」という形で現れます。
私は医療費を無制限に増やせと言っているわけではありません。
しかし、財政規律だけで語られる医療政策には疑問を持っています。
医療はコストではなく、社会の基盤です。
感染症が広がったとき、医療が崩れれば社会は止まります。
高齢者医療が弱れば、家族の生活も不安定になります。
政治は、未来の医療の形を決めます。
だから私は選挙を他人事にしたくありません。